近頃の幼魚はプランクトンよりプラスチックを好んで食べるらしい が… (2/3ページ)

FUTURUS

プランクトンなど自然界のエサよりも、何だかおいしそうだな、とつい、口に入れてしまうのだと考えられているのだが、それだけではないのだ。実はプラスチックをたくさん食べると、簡単に満腹感が得られるらしく、そのために稚魚たちは目の前にあれば当然、食すというわけだ。

驚くべきことに、稚魚たちはプランクトンよりもプラスチックのほうをより好んで摂取しているらしい。このことから、プラスチックは化学的、あるいは物理的に、ある種のシグナルのようなものを稚魚たちに発しており、これが稚魚たちの食欲を旺盛にしているのではないか?とみられている。

Source:Standaard.nl

オランダの水治省では、環境庁と協力し、北海の海底にどのくらいのマイクロプラスチックが蓄積しているのかを長年調査し続けてきた。その結果判明したのは、食物連鎖の最も下位に存在するプランクトンまでもが、プラスチックを好んで摂取していることだった。つまり稚魚のみならず、稚魚のエサになる小さな生物までもが、プラスチックを食べていることになる。プランクトンが稚魚に、稚魚が小魚に、そして小魚が大きな魚に食べられ、そして私たちの食卓に上る過程の中で、有害物質(油脂)が蓄積され、濃縮されていくことは紛れもない事実である。

■ 海まで直接たどり着く、プラスチック粒子

海に捨てられたプラスチックが、時を経て細かく分解されたものはもちろんだが、細かいプラスチック粒子があらかじめ入った洗顔剤や歯磨きペーストなどは、それこそ稚魚たちにとって格好のエサになる。こういった製品に含まれている僅か0.1ミリの、目に見えない小さな粒子は、肌や歯を刺激・摩擦することによって古い角質や歯石を効率よく落とすと謳われているが、洗い流されれば当然のことながら下水を通って川に出て、最終的には、海にたどり着くわけだ。たとえ粒の大きさは0.1ミリであっても、歯磨きペーストのチューブ1本には、数万個が入っているわけで、将来的に自然界に与えるダメージの大きさも、比較的簡単に予想できるだろう。

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