森永卓郎の「経済“千夜一夜”物語」 米国に見捨てられた安倍政権 (2/2ページ)
アベノミクスがデフレからの脱却を成功させたのは、アメリカが金融緩和を許してくれたからだ。そのお礼として安倍政権は、自衛隊を米軍の後方支援に差し出す安全保障関連法案を成立させた。しかし、そこまで米国に貢いだのに、すでにその効果は消滅したことになる。
そうなると心配なのが、7月以降の日銀の行動だ。量的金融緩和を封じられた日銀が、マイナス金利政策の強化に出てくる可能性があるのだ。となれば、体力の劣る地銀が経営危機に陥ったり、ゆうちょ銀行の経営が行き詰まる可能性がでてくる。まさに金融危機の再来だ。
ゆくゆくは、いま都心の不動産のバブルが崩壊し、資金を貸し込んでいる大手銀行の経営にも危機が訪れる。日本経済は剣ヶ峰の状態なのだ。