赤ちゃんとペットが一緒に過ごしちゃダメってホント? (2/2ページ)

マイナビウーマン

妊娠中や出産後すぐからペットと触れ合っていると、花粉症をはじめとするさまざまなアレルギーにかかりにくくなるとのこと。もともと人間は抗原に対して攻撃するようにできているのですが、小さいころから触れ合っていると、ペットの抗原を悪い物だと認識しなくなり、結果、さまざまな抗原に対しても過剰に反応しなくなるのだそうです。

「新生児の間は猫とは一緒じゃないほうがいい」という声については、おそらくトキソプラズマのことを言っているのだと思います。免疫力の弱い新生児がかかると重症になる危険がありますが、むしろ妊娠中のほうが注意が必要です。妊娠中にトキソプラズマに初感染すると、胎盤を通して赤ちゃんに感染してしまい、いろいろな病気の原因になってしまう可能性があるからです。ただ、一度かかっていれば基本的に再感染はしないと言われており、妊娠前から猫を飼っている人はご安心を。と言うのは、オーシストと言われる感染性を持つ形態のトキソプラズマは猫の糞から排泄されますが、これが排泄されるのは感染したあとの1~3週間のごく限られた期間だけです。つまり3週間以上家の中で飼っていれば感染の機会はないので安全と考えられます。ただし、生肉やネズミにもトキソプラズマがいて、食べると感染の危険があるため、そういったものを猫が食べないようにしてください。また生水や土などにもトキソプラズマはいるので、妊娠中は「土いじりをしない」、「キレイに洗っていない野菜を食べない」、「火の通っていない肉を食べない」ようにしてください。

さらに、日本の飼い猫のトキソプラズマ陽性率は1%程度ととても低いので、今飼っている猫を手放すようなことはせず、心配な方は動物病院で血液検査をしてみてください。陽性の場合はすでにその猫は一度かかったことがあるので抗体を持っており、感染源となる可能性は低くなります。逆に陰性の場合、10日後に再度調べて陰性であれば感染した経験がまったくないと判断します。その場合は、飼い猫を外に出したり生肉を与えないようにしましょう。再検査で陽性と出た場合は、最近感染した可能性があるので妊婦には危険な状態と判断します。その際は医師の指示に従いましょう。

このような理由で、妊娠する前から飼っているペットであれば、そこまで感染症を心配する必要はありません。動物病院などで予防接種や寄生虫のチェックなどもしてもらっているでしょうから、安心して飼い続けていいと思います。ただし、ノミやダニはキレイに洗っていても3日で元に戻るそうなので、舐めたりキスしたりなど、赤ちゃんと接触させすぎないことも心がけておいたほうがいいですね。

さまざまな要因を考えると、妊娠中や産後すぐにペットを飼いはじめるのは避けたほうがいいでしょう。将来ペットを飼いたいと思っているのであれば、妊娠する前か、子どもの免疫力が高まる4、5歳になるまで待つのが安心ですね。

(監修:尾西芳子、取材・文:ヨダヒロコ、撮影:masaco)

※次回の更新は7月23日(土)です。お楽しみに!

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