「クレームの多いお客様の方が楽です」 カリスマ販売員の目からウロコの発想法 (3/3ページ)
無理に笑顔をつくろうとしなくても、お客様がうれしそうにしているのが見てとれれば自然と笑顔になるものですよ、と。
黒いネクタイをしたお客様がいたとしましょう。ここでネクタイの色にきちんと目がいっていれば、葬儀か法事の道中なのだなと察しがつきます。
間違っても、笑顔で話しかけたりはせず、悲しそうな表情になるでしょう。
これはやや極端な例ですが、お客様の様子をきちんと見ていないばかりに、見当違いな接客をしてしまうというのは、よくあることです。
だから、「とにかく笑顔」と思いすぎるのは危険だといいたいんです。
――たしかに「笑顔になろう」と思っている時点で、無理がある気がします。茂木:はい、笑顔は「なろうとするもの」ではなくて、「気づいたらなっているもの」だと思っています。
そういえば、この販売員の仕事をはじめて3ヶ月ほど経ったころ、何人ものお客様から「なんでそんなに笑ってるの?」といわれるようになっていました。
傍から見たら、ちょっとこの人あぶないんじゃないかっていうくらい(笑)、ニコニコしていたようです。
なぜそんなにも笑顔になれていたのかといったら、お客様が商品を買ってくださるということを通じて、「ここにいていいんだ」みたいな、何か自分の居場所を見つけられたような感覚があったからでしょうね。
(後編へ続く)