宗教をビジネス化してはいけない?実は中世の寺院は金融業を営んでいた (2/2ページ)
■金融業で得た利益は信者に還元されていった
南北朝から室町時代の日本の、特に都市部では、「土倉」などの名で呼ばれる金融業者が大いに発達した。そしてそうした金融業に、仏教寺院もしばしば参入したというわけである。しかも寺院金融は、一般の金融業者よりも低利で金を貸したため、多くの人々に支持された。
そして、そうした金融業で寺院が得た現金収入の多くは、自分たちと契約した信者のための永代供養の費用となった。
このように、日本史教科書でも言及される中世の金融業と、余り注目されていない草創期仏式葬儀は、実は極めて密接に結び付いて発達してきたのであった。
参考文献:墓は、造らない 新しい「臨終の作法」、 銭の考古学