浅井三姉妹の末娘で徳川2代将軍の正室「江」に残された興味深い葬儀の記録 (2/2ページ)

心に残る家族葬



■間違いないのは徳川家とは死生観を共有していなかったこと

江姫は、自分が火葬される際の煙が「穢れている」とは、考えてはいなかったようであり、彼女の葬儀・埋葬に至るまでを司式した僧侶たちも、江姫と同じように考えていたふしがある。実際、彼女の火葬の際に煙がたなびいた方角の土地が、葬儀を司式した複数の寺院に贈られて、それらの寺院はこの地に移転している。

しかしながら、江姫の葬儀を司式した僧侶たちのいたそれらの寺院は、ことごとく浄土宗の寺院であった。そのため、彼女が本当に一向宗を信仰していたとは、断言はできない。

ただ、江姫が個人的に、徳川家とは死生観を共有していなかったということは、ほぼ確実であろう。徳川家と死についての信仰を共有していたなら、火葬を強く望むことも、自分の遺体を火葬する際の煙が、「穢れてはいない」と信じることもなかったに違いない。

参考文献:江戸の町は骨だらけ、 江戸と東京の坂―決定版!古地図“今昔”散策

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