良からぬ妄想(侵入思考)に陥ってしまった時、その秘密を共有できるネット検索エンジンが暴走の手助けになる (4/5ページ)
検索エンジンは薬にもなるが毒にもなる
回復するにはインターネットが不可欠であった。それは長い間求めていた答えを見つけることができたからではなく、共同体意識を得れるからだという。
一方で、検索が”毒”になりうることも指摘する。情報やサポートを得る手段ではなく、安心したいという衝動強迫にすり替わることもあるからだ。
「ネットを始めてから、孤独感が和らぎました。大きな一方を踏み出そうとしていたわけではありませんが、宇宙でたった一人じゃないと知ることができました。この問題を抱えているのは自分だけではなかったのです」とハーシュフィールドさん。

ウェンディ・ミュラーさんは、OCDサポート(OCD-Support)というヤフーグループが同様の効果を発揮していることを目の当たりにしている。「信じられない、こんなこと考えているのは自分だけかと思っていた。誰かに話したら精神病院に入院させられて、子供も取り上げられるわ」。彼女によると、これは新しく入ってきたメンバーがよく見せる反応だという。
ミュラーさんは、監視が決定的に大事だと考えている。ある程度の監視と専門性がなければ、誤った情報が広まり、侵入思考を告白した投稿主にいわれのない批判が集まることだろう。
体験を変える
ハーヴェイさんも承知しているように、OCDを特定し、理解し、それに対する効果的な治療を得るには多大な労力が必要となる。彼は2014年から心理療法士にかかり始めた。昨年は暴露反応妨害法(Exposure Response Prevention/ERP)という、恐怖に向き合い、体験のストレスを和らげるうえで効果があるとされる手法を試した。
以来、車を停止するときにシフトをパーキングに入れないで運転するよう努めている。