【プロ野球】《引退選手のドラフトをプレイバック》ファンに勇気を与え、ファンに支えられたハマの番長・三浦大輔 (2/2ページ)

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■今季開幕時点で国内最年長選手

 三浦は1991年のドラフト6位で、当時の大洋ホエールズに入団。奈良県の高田商高という野球的にはほぼ無名の高校の出身で、その指名順位からわかるように、そこまで大きな期待はかけられていなかったのだろう。

 同期入団には、イチロー(オリックス4位、愛工大名電高)、金本知憲(広島4位、東北福祉大)、石井一久(ヤクルト1位、東京学館浦安高)、斎藤隆(大洋1位、東北福祉大)らがいるが、今季の開幕時点では、三浦がすでに国内最年長選手だった。

 現役25年間で、通算成績は535試合172勝184敗。チームの低迷期が長かっただけに、他のチームならとっくに200勝を突破していた、という声もある。

 ただ、それはまさに机上の空論。仮に阪神に入団していたとしても、ファンの気質も違うなか、三浦自身が横浜時代と同じパフォーマンスを発揮できていた保障はない。やはり、ハマの番長は横浜だからこそ輝いていたのだ。

 9月29日の最終登板では、7回途中までで10失点と打ち込まれたが、なまじ好投するよりはよかったかもしれない。これで、未練なく現役を終えられたことだろう。

■まだまだ背番号18を見ていたい

 なお、エースナンバーでもあり、三浦が7年目のシーズンから背負ってきた18番は「横浜ナンバー」として、ふさわしい選手が現われたときに球団と三浦本人を交えて協議するとのこと。それまでは欠番となる。

 3年前から兼任コーチという立場であり、10月9日から東京ドームで行われるクライマックスシリーズのファーストステージでも、マウンドに立つことはなくてもチームとともに戦う。

 1日でも長く背番号18のユニフォームを着た三浦が見られるように、チームメイトもファンも願っているはずだ。

文=藤山剣(ふじやま・けん)

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