【老老介護の実態】精神的に追い詰められた82歳夫、介護疲れで79歳妻を殺害
超高齢社会と言われる現代日本。
今日本人の4人に一人が65歳以上なんです。
高齢化による様々な問題があるなか、今回ご紹介するのは「老老介護」。
介護疲れで追い詰められた末に殺害・心中するケースが増えてきているようです。
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現代の社会問題はかなり複雑です。皆さんはどうお考えですか?
40年にわたる妻の老老介護の末、殺害
老老介護
— MATSUZO (@otenamihaineken) 2016年10月6日
40年も妻を介護してきて
息子に迷惑をかけたくないという気持ちもあいまって犯行に及んだおじいさん
責めれない
愛情があっても殺してしまう気持ち
わからないし、理解したくないけど
責めれない
40年って一生の半分だもん
出典: Twitter
事件は4月、82歳夫が79歳妻の首をコードで絞めて殺害したことを自主したことから始まりました。
40年前に統合失調症で体調を崩し、俳諧を繰り返していた妻を、夫は訪問介護サービスを利用しながら介護し続けていました。
市に介護について相談した回数は37回にものぼります。
しかし同居していた長男はうつを発病。
妻には一昨年から認知症の症状が出た上に、骨折して寝たきりに。排泄や食事を夫が献身的に世話をしていました。
しかし同居している長男が「訪問介護の費用を出せない」とヘルパーをやめると言いだし、「精も根も尽きた」というメモを残し夫は妻を殺害。
その後自首し、「自分が死んだ後に子供たちに任せることも出来ず、これ以上一人で介護も続けられない」と供述しているそうです。
地元の住民167人からは減刑を求める署名が集まったほか、肉体的・精神的に疲弊しきっていたとして、殺人では異例の執行猶予付き判決が下されました。
Twitterでも同情の声が…
さっき報ステでやってた老老介護殺人に猶予つき判決のニュース、同居の長男が「介護サービスやめる」ってなんで言ったのか、介護手伝ってはいなかったのか等疑問だったけど、この長男も鬱病だったんだ。で、2年前から認知症まで発症した妻と合わせダブル介護か。家族内に相談相手がなくなりゃ、ねえ。
— ClaraKeene (@clarakeene) 2016年10月6日
出典: Twitter
かなり孤立していたと思われるこの夫。
ただでさえ介護は大変と言われているのに、協力の得られなかった彼に温情の声が集まりました。
老老介護に関する事件は後を絶たない
老老介護の果ての事件が続いている。年金がさがり、税金があがり、介護保険料が上がるという中で、いままで受けていた介護サービスをあきらめざるを得ない高齢者が増えてる。体力が衰えていく中、負担だけが増えて気力だけでは持たなくなってる。限界が来ているんだと思う。介護保険のシステムも。
— kazusan (@kazusan41932975) 2016年6月4日
出典: Twitter
老老介護の末に心中・殺害する事件は後を絶ちません。
今月もすでに、74歳妻の病院の受け入れ先がなく絶望したとして、入水心中を図った75歳夫が逮捕されました。
「よくあれだけ尽くせるな…」と言われるほど、近所の人たちは彼が献身的に介護していた様子を見ていたそうです。
今年5月には、92歳夫を殺害した末に首をつって死亡していた87歳妻が見つかる事件がありました。
遺書には「じいじ、ごめんなさい」という夫に向けたメッセージが残っていたそうです。
昨年12月には、認知症の92歳母を71歳長男が殺害。
妄想が激しく、時には怒りでコップを投げたりするような行動も目立っていたそうですが、息子は母親思いで我慢強く介護をしていたといいます。
しかし資産が差し押さえされるなどの貧困に加えて、逮捕時には胃潰瘍を患っていました。
一人で悩まず、周りを頼って
要介護認定がおりた後、介護保険サービスを利用するには、担当ケアマネジャーを探す必要があります。地域包括支援センターか居宅介護支援事業所の職員が介護度に応じて担当することになります。地域包括支援センターに相談するとケアマネジャーを紹介してもらえます。
— YOUJYOU@在宅看護介護お役立ち情報 (@youjyou_sns) 2016年9月27日
出典: Twitter
40歳以上の国民が加入する介護保険では様々なサービスが受けられます。
自宅で受けられるサービスから、介護用具の購入補助まで多岐にわたります。
これらを受けるためには、ケアマネージャーにケアプランを作成してもらう必要がありますが、これも介護保険が適用されます。
しかしやはり一番大切なのは、身内や地域の人に助けを求めること。
どの事件も自分以外に迷惑がかけられないという思いで起きている悲しいものばかりです。
後戻りのできない行為を犯す前に、地域や家族の元に一歩踏み込んでほしいです。