「100万人に一人の逸材になれ」―奈良市立一条高校校長、藤原和博が大学生に伝えたいこと (1/5ページ)

学生の窓口



2016年の4月から奈良市立一条高校の校長を務める藤原和博さん。さまざまな形で「教育分野」に携わり、今のキャリアを築いてきました。そんな藤原さんは大学生活をどのように過ごし、そしてその過ごし方がいま、どのように活きているのか、「マイナビ学生の窓口」の読者限定に熱く語ってもらいました。

――今年の4月から、奈良市立一条高校の校長に就任されました。これはかねてより提唱される、「スーパー・スマート・スクール構想」実現のためと伝えられています。まずは、この構想について教えてください。

藤原 大まかにはスマートフォンを徹底活用することで、アクティブ・ラーニングと科学的進路指導を実現しようというのが「スーパー・スマート・スクール構想」の骨子です。ヒントになったのは、これに先だってリクルートがリリースした「受験サプリ」という学習支援アプリでした。これは講義動画を放映するもので、タブレット端末での利用を想定していましたが、実際にはおよそ7割の生徒がスマホで見ていることが判明し、「もう、小さい画面では見にくいという発想自体が古いんだな」と実感したんです。だったら、最初からスマホを想定した学校での授業や予習復習を念頭にすべきだろうと、1年ほど前に着想したのが「スーパー・スマート・スクール構想」でした。

これは「Bring your own device」、略して「BYOD」という概念に基くもので、つまりは生徒たちが肌身離さず大切に持っているデバイスを、そのまま授業に活用しようという考え方です。学習専用機としてタブレットを配布しても、やがて使われなくなってしまう前例が山ほどありますから、それなら手持ちの端末を使ったほうが、充電インフラを整備するコストもカットできて一石二鳥と考えました。スマホを所有していない生徒には当然、学校側から貸し出すこともできますからね。

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