いったい何を学ぶの? 2016年度から始まった日大の「危機管理学部」とは (2/5ページ)

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つまり危機管理を行う人間は、「危機を選ぶこと」はできないのです。なので、あらゆる危機に対応できる「スペシャリスト」を育てることが求められてきています。

――社会的にも、幅広くカバーできる危機管理の人材が必要とされているのですね。

福田教授 社会科学的な面では、あらゆる危機に対応できるオールハザードが求められてはいるものの、「学問」としては明確に整備されていないのが現状です。そこで日本大学で危機管理学部を設立し、体系化しました。

■日本大学の「起源」を受け継いでいる危機管理学部

――設立のきっかけは何だったのですか?

福田教授 きっかけといいますか、実は日本大学と危機管理学は深い関わりがあります。本学の前身である日本法律学校の学祖・山田顕義は、幕末の長州藩、吉田松陰の松下村塾での門下生として有名ですが、吉田松陰自身が実は軍学者で、現在で言うところの「安全保障」などの危機管理の専門家でした。弟子の山田顕義も軍人として活躍しましたが、欧米で法律を学んだことで「日本の近代化に必要なのは軍ではなく法制度である」ということに気付き、その後内閣制度発足後の初代司法大臣に就任しています。

――吉田松陰も山田顕義も「危機管理」というものについて研究していた、ということですね。

福田教授 つまり、吉田松陰と山田顕義がやってきた軍学や兵学、またシビリアンコントロールなどの「法に基づいて安全保障や危機管理を確立していく必要がある」という考えは、日本大学のオリジンであり起源なのです。それを受け継いだのがこの危機管理学部です。

――危機管理学部はどのような経緯で設立されたのでしょうか?

福田教授 新学部開設について具体的な話が出たのが2010年頃です。日本大学は、2019年に創立130周年を迎えるのですが、それを記念する事業の中で日本大学に求められているものは何かが検討された結果、危機管理学部とスポーツ科学部の開設が決定されました。

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