83歳筆者が考える「感性の劣化」...若い世代との共感を保つため、必要なこと (2/5ページ)

Jタウンネット

それは矢張り、この文章を書いている筆者自身の「感性の劣化」が、最初に筆者が下した判断にも影響しているのではないだろうか?という、今まで漠然と危惧してきた事態を、改めて、より痛切に感じ取った、ということである。

その最大の理由は、物事を己の肌から直接感じるには、どうしても、その中に自分の身を置かねばならない、ということだ。「応援上映」の例で云えば、自身のコラムでも、予めお断りしたように、筆者は「応援上映」が上映されている場に実際に足を運び、その中に身を置いて、判断したというわけでは無い。目で読めるデータと、「応援上映」のプロモーション・ビデオを観たに過ぎない。

人間の理解というものは、観念的に理解出来た、と思っても、その中にどっぷり浸かって肌で感じたものとは、自ずから違いが出るものだ。

筆者は、頭だけで解釈し、「応援上映」の形式で、現在成立しているパターンを、上でも触れたように、『アニメ映像と、自分との間で双方向コミュニケーションが成立!と誤解した若い女性達の一過性の熱病だろう』位に考えて居たが、実際の興行成績の数字を突きつけられて、改めて、考え直してみると、その成功をもたらした観客の大多数は「別に双方向コミュニケーション」の場を求めたわけでは無く、同類の大勢の観客同士が、「同じ場所で、同じ時刻、共通の関心事に関わっている」という一体感をこそ求めていて、それで、あの「応援上映」の場で、その満足感が得られた、ということでは無いのか?と改めて思った。

この考えが的を射てるか、どうか?それは私には分からない。しかし、その事実を補填するであろうインスタグラムの「#イマソラ」の熱心な投稿者達の発言を(NHKのドキュメンタリーTVで)聞いてみると、そこには矢張り共通項が存在するように思える。

ここで、念の為「#イマソラ」を説明しておくと、インターネット上の[#辞典]なるものには、こうある。『あなたも、この空を見ていますか?Instagramのハッシュタグ#イマソラ...』要は、今、撮影した空の写真を投稿する際につけるハッシュタグであって、過去の場合は「#カコソラ」となるらしい。

大抵、空の写真は、都会でも、田舎でも、また誰が撮っても、殆ど美しいものばかりだ。

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