ドナルド・トランプ、大切なことはすべてプロレスで学んだ|プチ鹿島の余計な下世話! (2/2ページ)

東京ブレイキングニュース

2000年代前半にトランプはリアリティー・ショーに出演して『お前はクビだ!(You're Fired)』という決めセリフで人気を博したが、このセリフはもともとビンスのもの。さらにさかのぼると、88年と89年の大イベント「レッスルマニア」はトランププラザで開催されている。

 年齢がほぼ同じで、共にビジネスで成功して、父親が偉大で、おまけにカツラ疑惑まで同じ2人は、出会ってから20数年後にきっちりリング上で「ネタ」を回収する。それが2007年だ。

 対決時のテーマは「億万長者対決」。代理のレスラーを立て、負けた方が頭を剃り上げる髪切りマッチとなった。カツラ疑惑を利用したのである。ツルッパゲになったのはビンスだった。

 トランプが新しい大統領に決まったあと、あらためて斎藤文彦さんに「トランプが勝った理由をプロレス的に言うとどういうことでしょう?」と聞いてみた。

「今回の組み合わせでは、トランプさんが絶対的なヒール(悪役)でした。ヒラリーさんは女性初の大統領を目指すという意味でも、どう考えても絶対的なベビーフェイス(善玉)でしたよね。これなら最後はヒラリーが勝つのがふつうです。ところが......」

 ご存じのとおり、ヒラリーの人気が思いのほかあがらなかった。それどころか既成政治家、既得権益の代表としてむしろ悪いイメージが増幅していった。これをプロレスではなんと呼ぶか。「ヒールターン」である。

「ヒラリーさんのほうが悪役にされちゃったんですよね......」(斎藤文彦)

 ナチュラルヒール・ヒラリー。

 プロレスでは時折、悪いことばかり言う悪役のほうが、善玉を演じるいけすかない奴より人気が上回ることがある。「本音を言っている」と好感度があがるからだ。今回のトランプとヒラリーの関係性そのものだ。

  しかしそれはあくまでリングの上での話。現実の世界で、ましてや大統領選で差別発言を連発する人が容認されるとは......。斎藤さんも憂いていた。トランプとアメリカはどうなるのだろう。「現象としてのトランプ」ではなく、「現実としてのトランプ」というシビアな展開がこれからはじまる。

Written by プチ鹿島

Photo by wikipediaより

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