人間はいつ、どのようにしてペットを家の中で飼うようになったのか? (4/5ページ)
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人間の側はネズミの被害から解放されるために、喜んで彼らを受け入れた。そして犬と同じく、人間社会が発達し、工業化が進められるにつれて、猫の狩人としての役割はやがて愛らしいコンパニオンとしての役割に移り始めた。だが、現在でも世界には猫が古代からの傭兵役を果たしている地域が数多く存在する。どんな動物でも家畜にできるのか?
それは無理だ。動物の雄雌を捕まえて人里に連れて行き、世代を重ねるという単純なものではないのだ。地球上の動植物で家畜化されたものは、そうできるものも含めて一握りである。家畜になれる動物は、それに適した特性を有するものだけだ。
ジャレド・ダイアモンドは、これについて「家畜に向く動物はどれも同じように見えるが、家畜に向かない動物にはそれぞれの向かない理由がある」と記している。
そうした家畜化要件(例えば、飼育下で繁殖できるなど)を満たさない種を家畜にしようとしても、失敗は目に見えている。これは、これまで家畜として家畜化された”大型哺乳類”がわずか14種しかいないことを説明する。
むろん他にも家畜になった種はいるのだが、その難しさを示す数字ではある(なお20世紀に家畜化が続けられた新種もいる。例えば狐がその好例)。
中には単純に不可能な種もある。例えば、先述した象は数千年も人間に飼いならされてきたが、家畜化されていない。それは主に飼育下での繁殖がほとんど見込めないからである。
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子犬があなたの膝の上で安心してすやすや眠りこけるのにも理由があるのだ。野生で狩をしたり死肉を漁ったりしていたときから、あなたの寝室でゴロゴロするようになるまでに数千年という旅路を続けてきたのだから。