朴槿恵氏の次の韓国大統領は誰か!? 有力候補たちの横顔 (1/4ページ)

デイリーNKジャパン

朴槿恵氏の次の韓国大統領は誰か!? 有力候補たちの横顔

29日、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が「国会が決めた日程で大統領職を辞任する」という内容の国民向け談話を発表した。もっとも、すぐに辞任というわけでなく、国会へとバトンを渡し責任の所在をあやふやにする「時間稼ぎ」との見方が支配的だ。

そんな中、がぜん関心を集めるのが「次期大統領は誰か」との予想だろう。

北朝鮮が優勢に!?

われわれも気になるが、北朝鮮の金正恩党委員長はもっと気になるだろう。朴氏には一度、煮え湯を飲まされているだけに、次期政権に対しては硬軟合わせた攻勢で揺さぶりをかける可能性が高い。

本来、来年12月に予定されていた韓国の次期大統領選挙は、早ければ来年春、遅くとも夏には前倒しで行われる見通しだ。そのため、下馬評も混戦気味だ。本紙「注目の4人」を北朝鮮情勢ともからめて見ていきたい。

李在明(イ・ジェミョン、54歳)

まずは連日、「過激発言をおこなう政治家」として日本のメディアからも注目を集めている李在明(イ・ジェミョン)氏だ。ソウル郊外にある城南市という、人口100万人ほどの衛星都市で6年にわたり市長を務めている。

次期大統領を問う各種世論調査では、10~17%と、3位を維持している。つい一か月前までは5位、6位だったが、「崔順実ゲート」ぼっ発にともない、崔順実氏と朴槿恵大統領を強く追及する姿勢が注目もあつめ、一気に人気が爆発している。

小学校卒業後にすぐに工場で働き始め、中学高校を出ていない苦労人だが、25歳で弁護士となり、主に社会的弱者のために活動してきた。2010年に城南市長に就任してからは、3年半で約750億円あった市の負債を完済するなどの手腕を発揮、福祉にも力を入れるなど、富裕層も多い同市で高い支持率を誇る。

李在明氏の売りは問題解決能力とファイトだ。弁護士時代、マンション建設にからむ利権に切り込み、自身も命を狙われるも捨て身で解決し、自らも収監された経験もある。

だが、北朝鮮に関してはまだ未知数だ。「崔順実ゲート」に代表されるような財閥と政治の癒着を何よりも嫌っており、この両者が北朝鮮を「脅威」とすることで韓国内で様々な利益を得てきたと主張するにとどまる。

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