タイム誌の 「2016年ベスト発明品」に選ばれた球体タイヤが自動車社会に与えるものとは?【前編】 (2/6ページ)
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=oSFYwDDVgac]
GOOD YEAR
――球体タイヤの磁気浮上の原理について教えてください
Goodyear Eagle-360はリニアモーターカーと同様に、磁気で車体を浮遊させます。導電性セル、または磁気が車両のフェンダー内およびGoodyear Eagle-360内に配置されています(Goodyear Eagle-360のビデオを参照ください)。
トレッド構造の下部に位置する反磁性層がタイヤと車体の間で浮上する磁場をつくります。 自動運転車で乗客は何か仕事をしたり、おしゃべりをしたり、あるいは寝たりする可能性が高いのでタイヤと車体の間に機械的な接触がないのは利点です。機械的な接触がないということは振動が少ないので車内が静かで、機械的摩擦で起こるエネルギーロスを減らすことが可能になります。
Goodyear Eagle-360のコンセプトである磁気浮上は、回転および球状の方向を完全にコントロールすることが可能なのです。 またリム、ステアリング・システム、駆動車軸、エンジン等の主要な車両パーツを他へ移動することが可能になるので、Eagle-360は重量配分や車両総重量の変更にも役立ちます。その結果、車両の重量配分を変更、ハンドリングなどの性能を向上させる可能性があります。 球体であるゆえのメリットとは?
――球体であることの従来のタイヤとの根本的な違い(メリット)は何でしょうか?
自動運転車では、車両の前進、後退にとどまらず、全方向へ走行する可能性が想定されます。その際に球形のタイヤを使用するのが最善の方法です。 Goodyear Eagle-360は、従来のクルマのように前進、後退するだけでなく、横向きや360度回転することが可能です。回転などの動きがこれまで以上に自由になり、クルマの運転が容易になります。Eagle-360は球形なので、乗客はスムーズな乗り心地を体感できます。ミシガン大学交通研究所の研究では、動きを予測またはコントロールできないため世界各国で6%~12%の人が自動運転車で走行するとき、中程度から強度の乗り物酔いを経験したということです。