タイム誌の 「2016年ベスト発明品」に選ばれた球体タイヤが自動車社会に与えるものとは?【前編】 (5/6ページ)
GOOD YEAR
――実現するには今後どのくらいの時間がかかりますか?あるいはもう具体的な実現のスケジュールができていますか?
グッドイヤーが発表した革新的なコンセプトタイヤEagle-360は、実用的な技術革新が起きる兆しが見えてきたということを人々が想像、体験できる純粋な概念開発です。
コンセプトは、画期的な新製品を開発するグッドイヤーのような革新的企業のための基盤となるものです。生み出されたアイデアがそのコンセプトのまま製品化されることは難しいと考えられますが、このコンセプトタイヤは新たな構想や新製品の基盤となるものです。
コンセプトタイヤは展示用として製作したものですので、商品化の予定はありません。現在Goodyear Eagle-360は純粋に概念開発の段階であり、商品化の詳細をお話するのは時期尚早です。 ただし、Eagle-360で紹介した技術には開発中のものもありますので、近未来のコンセプトタイヤGoodyear IntelliGrip(インテリ・グリップ)が示した、さまざまな車両システム機能との通信接続性が間もなく実現することになります。
――球体タイヤのコンセプトはモータリゼーションをどう変えると考えますか?
グッドイヤーに寄せられたEagle-360に対する非常に好意的なフィードバックをもとに、将来の車両設計にこの球形のコンセプトを考慮することが期待されます。磁気浮上システムを機能させるために、自動車メーカーと連携して新しい推進システム(装置)が開発されることが必要になるでしょう。
■ Goodyear Eagle 360が今後、自動車業界に寄与すること
――球体タイヤは電気自動車や自動走行にも影響がありますか? あるいは電気自動車や自動走行想定していますか?
Goodyear Eagle 360は、自動運転車およびコネクテッドカー用に設計されたコンセプトです。