タイム誌の 「2016年ベスト発明品」に選ばれた球体タイヤが自動車社会に与えるものとは?【前編】 (6/6ページ)

FUTURUS

しかし、Eagle-360の機動性は一部すでに開発中です。ジュネーブモーターショーではIntelliGrip(インテリ・グリップ)を紹介しました。先端センサー技術と特別に設計されたトレッドによりGoodyear IntelliGripコンセプトタイヤは、路面や気象状況などの多くの道路状況を感知することが可能です。

グッドイヤーは、空気圧やタイヤの温度などの環境変化を感知し、タイヤの状況をより正確に判断する独自のアルゴリズムを開発しました。その結果、車両の自動制御システムを最適化します。道路およびタイヤの状況を感知する以外に、IntelliGrip(インテリ・グリップ)のコンセプトは、車両のセントラル・コンピュータ・システムに情報を伝達するよう設計されています。それにより安全性や走行パフォーマンスが向上します。またタイヤが“雨で濡れている”、”滑りやすい“と感知すると、車載システムが状況に合わせてスピードを調整。その結果、制動距離の短縮、確かなコーナリング、操縦安定性の向上、さらには衝突防止機能のサポートも実現します。

――自動車交通にどんな変化をもたらすと考えますか?

ひきつづき道路輸送が進歩して、社会のニーズに対応していくことが期待されています。今日、数多くの新しい輸送コンセプトと技術を目にすることができますが、今後も増え続けることが予想されます。 未来を予測することは難しいことですが、Eagle-360とIntelliGrip(インテリ・グリップ)コンセプトで、グッドイヤーはインテリジェント・タイヤをお届けできると考えます。機動性を備え、さらなる安全化・効率化・持続可能化を実現したエコシステムを生み出すことができるタイヤです。車体・タイヤ間や車両・交通インフラ間の通信接続性により未来が変わります。さらに効率的な機動性エコシステムの方向に進みます。

――開発者にとって新たな商品開発を進めるとき、一番大切な心がけは何ですか?

開発作業を通じて、各種ニーズに対応することです。たとえば、お客さまから出される新車装着や補修用の性能要件、タイヤ・ラベル要件、自動車雑誌・テスト基準などです。 グッドイヤーでは「3-15-50」を考慮します。EUのラベル・テストの性能基準では3項目(騒音、転がり抵抗、ウェット・グリップ。)を考慮、タイヤや自動車雑誌のテストではタイヤ性能基準を15項目評価します。しかしグッドイヤーのタイヤとして市場展開するめには50項目の社内性能基準を満たさなければなりません。

どの基準も重要性に差はありません。どれも期日までに満たし、所定のコストにおさめなければいけません。しかしデザイン的には、タイヤのパターンから特定の性能が視覚的に伝わることも重要です。(了)

「タイム誌の 「2016年ベスト発明品」に選ばれた球体タイヤが自動車社会に与えるものとは?【前編】」のページです。デイリーニュースオンラインは、カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る