芸能人はどうやって覚せい剤を入手する?メディアを騒がせた元大物売人に聞いた (2/4ページ)
だが、末端のユーザーはいつもこんな言葉で騙される。例えば、こんなように。
「上物のアイスお届けします、郵送、宅配可。今すぐ連絡を」
「冷たいモノから何でもお届け、道具もお付けします、誠心誠意真心を込めて、大阪発」
こんな書き込みを見て客は電話する。
客「ネットを見たんですけど、今すぐ届けられますか、場所は〇〇です」
売人「いいですよ、時間は一時間位掛かりますけど、値段はワンパケ0.2グラム1500円です」
という感じだ。実はこの時点でこの値段を出せば覚せい剤の1グラムはツテがあれば買える値段である。この売人は非常に目立つ名前でネットの書き込みを始めた。
「関西一円誰よりも早くお届けします、良心的な安心価格 〇〇」
――何でそんな名前にしたのか。
「覚せい剤の隠語ですよね、だからホンマにそのまんまです」
商人の街大阪では、値切る客もいる。
客「他の売人はもう少し安いわ、ほんの数百円でいいからまけてくれへんかな」
売人「うちはそこらの売人とちゃいますよ、キチンとした品物を自信持って扱ってます、そんなにこの値段が納得出来へんかったらよそ当たっても構へんですよ、他に客はいますから」
客「そんなにええんか、それやったら今回はその値段で構へんから、次回から考えてくれまっか」
売人「それやったら次回は多少考えますわ」
その様な感じで客は顧客となっていくのだ。売人だった彼は毎日の様に書き込みを続けて、顧客は数百人にも上った。そして、その金は毎日ゲーム屋、つまり違法賭博に溶けていくのである。
売人「あー、今日も負けたわ、そうや、少しこっちから営業掛けるか」
そうやって彼は飛ばしの携帯に入っている客の電話番号に自ら営業をするのである。