オーディオ専門店のスタッフが解説! スピーカーを最大限楽しむ方法 (8/13ページ)
つまり音楽の元データに対して手を加えてはいるんだと思いますが、純粋にスピーカーとしての音の再現のよさを感じました
空間の広がりは当然ですが、音質そのものも、印象としてはよくなったイメージです。この価格でこれだけ楽しめるのはいいかなと感じますね。
── 立体音響をより体感しやすいジャンルや楽曲があれば教えてください。
原さん:音の広がりは聴く曲によって変わってきますね。
たとえば、音がシャキシャキしているような明瞭な楽曲では必要以上な広がり的なものはなくて、音がストレートにくるような感覚がありました。曲によっ「pavé」が音の広げ方を変えているのかなという感じでした。
反対にホールで演奏とかしているようなオーケストラ楽曲では、自分が試聴用に選んだ曲の中で一番音の広がりが印象に残りましたし、特定の楽器のソロのような場面で「ここの辺りで鳴ってる」というのが体感できたり。あとはステレオ感が際立っている印象を受けました。
── 立体音響のよさを引き出す、環境づくりについてアドバイスはありますか?
原さん:普通のスピーカーですと、向きを変えたり、できるだけスピーカーを壁に寄せないとか配慮が大切です。壁が近いと音が反射して、床隅などは音がとどまってしまいます。
音が濁ると言ったりするのですが、その対策をするためにスピーカーの後ろに置いて、後ろに回ってきた音を拡散、吸収させるようなアイテムがあります。
音楽室で壁に穴が空いているじゃないですか、あれは音を反射・吸収するための対策ですが、それを実現するためのアイテムですね。