あの「折り鶴」に秘められた、最新技術の真相【前編】 (1/4ページ)
「今年(こそ?)は、IoT元年」といわれた、2016年。
その象徴の一つとして、CEATEC JAPANがメインテーマに「IoT」を掲げて、各社が本腰を入れた製品・サービスを数多く紹介していたことは記憶に新しい。
なかでも、会場を訪れたひとやテレビなどの報道を見たひとたちの印象に残っているモノの一つが、CEATEC会場を天高く舞った『ORIZURU』ではないだろうか。
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=gF9PZjDvwu8]Source:https://www.youtube.com/watch?v=gF9PZjDvwu8
バサバサと羽ばたくORIZURUは、どうして安定飛行ができるのか? そもそも、半導体・電子部品メーカーのローム・グループが、なぜ空飛ぶ折り鶴をつくったのか?というか、折り鶴のどこが“IoT”なの……?
そんな素朴な疑問や今後の進化などについて、ORIZURU開発者である、ローム・グループのラピスセミコンダクタ株式会社の斎藤直孝氏にぶつけてみた(全2回)。
■ 日本のモノづくりの未来を、どう切り拓いていくか
ラピスセミコンダクタ株式会社の斎藤直孝氏 (C)ATSUSHINARUSE
――2015年に続いて2年連続で、CEATEC JAPANでORIZURUを披露されましたが、そもそもORIZURUの開発を始めたきっかけは何だったのですか?
半導体メーカーとして、「どうやって未来を切り拓いていくか」と考えたことが、このプロジェクトの出発点です。
“未来”とは、私たちラピスセミコンダクタやローム・グループにとっての未来であり、日本の“モノづくり”全体の未来でもありました。
――御社の技術を使って、日本のモノづくりの未来に貢献しようと考えたということですね。
そうです。私たちは、ありとあらゆる制御ができる技術や、超低消費電力技術、近距離通信無線技術といった先端技術を持っています。