天才テリー伊藤対談「鈴木宗男」(2)ズバリ北方領土はいつ返ってくる? (1/2ページ)
テリー 経済協力がうまくいくと、4島が潤っていきますよね。そうすると、ロシアはよけいに返したくなくなるんじゃないですか?
鈴木 いや、それはないですね。56年の「日ソ共同宣言」の中に「平和条約締結後に、ソ連は日本へ歯舞群島と色丹島を引き渡す」と書かれているんですが、これをきちっと認めて文書にしてくれたのが、プーチン大統領。プーチンさんは、約束は守る人ですから。
テリー 僕はまだそこが信用できないんですよ。
鈴木 テリーさん、ロシア人っていうのは非常に正直者なんです。
テリー そうかなァ。だって正直者じゃないから、第二次世界大戦時も急に中立を破棄して、日本に攻めてきたんでしょう?
鈴木 いえいえ、それもソ連時代の共産主義的な判断からですから。
テリー ええっ、違うんですか?
鈴木 全然、違います。そもそも「日ソ中立条約」を破って攻めてきたと言いますけど、そもそものきっかけは、アメリカのルーズベルト、ソ連のスターリン、イギリスのチャーチルで交わされた45年の「ヤルタ協定」なんですよ。「5月にヨーロッパでドイツが降伏して、ヨーロッパの戦争は終わる。その90日後にソ連は日本に参戦すればいい。そこで取ったものは、お前のものだ」そういう取り決めをしたから、ソ連は8月9日に日本に攻めてきましたが、その知恵をつけたのはアメリカとイギリスです。ここは正確に認識していないとダメなんです。
テリー それがあるから「北方領土は、国際社会のルールの中で正当に手に入れた島である」というロシア側の主張になるわけですよね。
鈴木 そのとおりです。しかし、プーチン大統領は「“平和条約締結後は2つの島を返す”となっているから、まずそちらへ向けて話を進めよう」と言っているのです。