目指したのは「究極のおもてなし」レクサス・LSとはどんなクルマ? (1/3ページ)

イキなクルマで

目指したのは「究極のおもてなし」レクサス・LSとはどんなクルマ?
目指したのは「究極のおもてなし」レクサス・LSとはどんなクルマ?

1989年に登場した、レクサス・LS。メイン市場となった北米はもとより、メルセデスやBMWなど高級車メーカーを多く抱える本場欧州でも驚きを持って迎え入れられたクルマとして歴史に名を刻んでいます。ここではそのレクサス・LSの足跡を振り返るとともに、先月の北米オートショー(NAIAS)で発表された新型となる5代目にも詳しく迫っていきます。

■高級車市場を変えた レクサス ・ LS とは?

1980年代までの北米の高級車市場といえば、重厚で威厳を放つクルマこそが頂点に君臨し、「アメリカンドリーム」の象徴とされていました。しかし故障の多さや燃費の悪さなどから不満を募らせたユーザーも少なくはなく、トヨタはそれを市場調査で掴んでいました。

この市場調査の結果から高級車市場に参入する余地があると判断したトヨタは、1989年に新ブランド「レクサス」を立ち上げます。そこで発売された最高級車が、初代LSだったのです。

■世界を震撼させた初代モデル

約5年という長い開発期間をかけて北海道・士別に建設された新テストコースにて入念な調整が行われ、いよいよ1989年に初代モデルは登場しました。当時のトヨタ自動車会長である豊田英二氏の「想像を超えた高級車をつくりたい」という言葉から開発がスタート。トヨタの持てる技術を総結集して誕生したそのクルマは、高級車の本場である欧州のメルセデスやBMWなどよりも安価ながら圧倒的な静粛性と品質の高さを誇っており「レクサス・ショック」という言葉を生み出します。特にメルセデスはこのクルマの登場以降クルマづくりを根幹から見直したという話も残っており、本場の高級車を震撼させたモデルといってもいいでしょう。

■進化を求めず、深化を究めた2代目

バブル景気崩壊後の円高の過熱で初代モデルは値上げを余儀なくされ、次第に競争力を失っていきました。そこで1994年に投入されたのが、2代目モデルです。エクステリアなどはパッと見ただけでは初代モデルとほとんど変わりませんが、プラットフォームの新規設計を行ったことにより後席の居住性が大幅に向上。

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