ISと戦うため志願兵となったデンマークの女子大生。自国ではテロリスト認定、ISには100人殺害で賞金首がかけられる。 (2/6ページ)
「2014年11月14日にイラクへ渡って、それからシリアのロジャヴァに行ったわ。半年間YPGにいて、それからペシュメルガに半年いたから、1年戦ったことになるわね」

2014年当時、独裁者バッシャール・アル=アサドの軍は精鋭揃いで、3年間も無差別に市民を殺していた。武器と弾薬は豊富で、中には化学兵器もあり、それらを自国民に使用していた。またISはイラク北部を完全に掌握し、多くの死者が出ていた。
パラニさんの初陣の夜は悲惨だった。スウェーデンから来た兵士と夜警に当たっていたとき、タバコの煙を見たスナイパーに仲間の眉間を撃ち抜かれてしまった。

「前線でタバコはダメって言ったのよ。なのに彼は真面目に受け止めなくって。私もそうなるまでは真面目に聞いていなかったけど。でも襲われて初めて冗談じゃないって気づいたわ」
シリアでは、戦うべきときと大人しくしているべきときを見抜く才が自分にあることを知った。どちらも兵士に不可欠の才能だ。
アサド軍との戦いは最も厳しいものになった。彼らは国際法で禁止されている塩素ガスやタル爆弾、さらに現在ではバキュームボム(燃料気化爆薬を使用する爆弾)を使用する。18万人の市民が犠牲になっており、戦争犯罪と人道に対する罪の疑いで調査が進められている。

「ISの兵士は大したことないわ」とパラニさんは笑いながら話す。