本には見えない!? 総数50560ページ「世界一“厚い本”」を検証する (3/3ページ)
おそらく、「無人島に何か一冊だけ本を持って行けるとしたら」という事態になったら、この本がベストだろう。そのページ数からかなり長い間楽しめるし、無人島であれば置き場所にも困らないからだ。
では、書籍を超えた活用法には、どんなものがあるか?
本書は、幅と重量は規格外だが、縦横(表紙)は図鑑などと同じよう大きさであるらしい。
そこから考えると、本書は物質的には「本」というよりも、何かの「資材」という印象だ。
紙というものは厚みが増せば、それだけ強度も増す。本書を横に(表紙を下にして)置けば、柱とかなりの重さに堪えられるはずだ。問題があるとすれば耐震性に難があるという点だが、そこは何かしらの補強を施してクリアできるだろう。
さまざまな角度から検証してみると、やはり「世界一」という称号を得る書籍は「すごいもの」だということがわかってもらえたと思う。
本というものは、概してその内容が価値の優劣を決める。しかし、少し視点を変えてみると「本の面白さ」という価値には、もっと拡がりが出るのかもしれない。
気になる方は、本書『Das dickste Buch des Universums』を調べてみてほしい。きっと、内容以外の部分で面白さを感じるに違いない。
(ライター:大村佑介)