【プロ野球】バレンティンはWBCからの60本塁打で「王さん超え」。WBCで日本と対戦した助っ人外国人選手たち (1/2ページ)

いよいよ3月7日、2017WBCの初戦となる1次ラウンド・キューバ戦に臨む侍ジャパン。投打の活躍が期待された大谷翔平(日本ハム)が右足首の負傷で代表入りを辞退するアクシデントがあったが、前回は準決勝敗退だっただけに今回は世界一奪還を期する思いが強い。
過去3大会のWBCでは日本の球団でプレーした、またはその後入団する外国人選手が相手国の代表として日本と相対したこともあった。
そのなかから印象に残る打者の活躍を振り返り、これから始まる2017WBCに思いを馳せたい。
(※球団名は当時の所属チーム)
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■李承燁(韓国/2006WBC)
記念すべき第1回大会となった2006WBCで、韓国の主砲として君臨していたのがこの年にロッテから巨人へ移籍した李承燁だった。
第1ラウンドで日本は中国、チャイニーズタイペイにコールドで圧勝し、アジア最大のライバル・韓国と対戦する。
日本は1回、2回と1点ずつ得点。先発の渡辺俊介(ロッテ)は韓国打線を序盤から封じ、試合を優位に進める。しかし5回表に失点し、リードは1点に。そして8回表、日本は4番手・石井弘寿(ヤクルト)がマウンドに上がる。
石井は1死から2番・李鍾範に安打を打たれ、打席には3番・李承燁。李承燁はカウント3-1から高めに浮いたスライダーを逃さずに振り抜くと、打球はそのままライトスタンドへ。この一打で2対3と韓国が逆転。日本は敗れ、日本にとってはこの試合がWBC初黒星となった。
その後、日本は第2ラウンド、準決勝でも韓国と対戦。李承燁をノーヒットに抑え込む。特に準決勝では3つの三振を奪い、第1ラウンドでの借りを返した。
それでも李承燁はこの大会で、5本の本塁打を放ち大会ベストナイン(一塁手)に選ばれる。その好調な流れでペナントレースに入り、巨人移籍初年度で打率.323、41本塁打、108打点とNPB在籍中ではキャリアハイの数字を残した。
なお、その2年後の北京五輪。李承燁は再び韓国代表のユニフォームを着て、日本と準決勝で対戦。勝ち越し弾を放ち、日本の決勝進出を阻んでいる。