日本人の生産性が欧米にかなわない決定的な理由 (1/4ページ)
「生産性向上」はどんな会社にとっても追求すべき課題だ。
もちろん常に努力すべきだが、その前に企業の生産性を上げる取り組みの主体は、「現場」ではなく「人事部」だということは理解しておくべきだろう。生産性の大部分は人材育成と人材の配置で決まる。それは紛れもなく人事の仕事である。
この観点から、企業の生産性を最大化させるためにSWP(Strategic Workforce Planning)と呼ばれる人事手法を提唱しているのが『稼ぐ人財のつくり方 生産性を2倍にする「攻めの人事」』(日本経済新聞出版社刊)の著者で人事コンサルタントの山極毅さんだ。
今回はその山極さんにインタビュー。
個人や企業が生産性アップのためにどんなことをすべきかについて聞いた。
山極:特にサービス業に言えますが、「サービス過剰」ですよね。
「おもてなし」という言葉が有名になりましたが、これは「お客さんが幸せになるように尽くす」ということです。
この「おもてなし」が相手に感動を与えるのは確かだとしても、その対価をきちんともらっているかどうかを考えると過剰でもあります。本来高いサービスに対して、対価を取れていない面はあるのではないでしょうか。
それと、日本人の国民性として、過去からの積み重ねをすごく大事にするところがあって、そのせいか前例のある仕事や実績のある仕事が、今も必要なのかどうか検証されることなく続けられてしまう傾向もあります。これも生産性という面からはマイナスです。
会社の中には必要のない仕事もあります。だからこそ、「この仕事がなぜ必要なのか」という視点は持っていただきたいですね。その必要性についてもし人に説明できないようであれば、その仕事は不要なものなのかもしれません。