人工乳房で希少がんリスクと死亡例が報告 懸念される5つのリスク【米 研究】 (2/5ページ)
アメリカで発表された研究
FDA(食品医薬品局)は、豊胸手術または乳がん術後の乳房再建術で人工乳房の埋め込みを受けた患者では、未分化大細胞リンパ腫(ALCL)という珍しいがんにかかる割合が高くなると発表しました。
豊胸手術を受ける人は世界中に1000万人、アメリカでは1年間に約30万人が人工乳房埋め込みを受けていますが、人工乳房に関連してALCLを発症する割合は数十万人に一人という低い確率です。
2011年に人工乳房使用とALCL発症の関係があるかもしれないと注目され始めてから、アメリカで確認されたALCL患者は359人、うち死亡者は9人であるとのことです。
また、人工乳房の中身が分かっている312人の中で、中身がシリコーンゲルであるのは186人、中身が生理食塩水であるのが126人でした。
特に表面がざらざらしたタイプの人工乳房は、つるつるした人工乳房よりもALCLの発症率が高かったとのことです。
ALCLとは?
ALCLは乳房にできるがんですが、母乳を作るための乳腺からできる通常の乳がんとは異なり、人工乳房周囲にできる瘢痕組織の中にがんができます。早期発見すれば治療は可能で、命にかかわることは多くありません。
症状としては腫れやしこり、液体が貯まるといったもので、術後に皮下出血が多い場合にALCLが起こりやすかったとされています。