女優たちの「初濡れ場」メモリアル(2)校内での初体験演技が光った森下愛子 (2/2ページ)
「心と体が結ばれた完全なセックスがしたいんだ」
奇妙な監禁生活は、やがて小島の心と体に変化をもたらし、ついに2人は結ばれる。
「もっと‥‥して! ねえ、お願い、ちょうだい」
ロストバージンの激痛もつかの間、激しく乳房を揺らしながら求める小島の表情が生々しかった。
さて、高橋洋子(63)が女優としての地位を確立した「サンダカン八番娼館 望郷」(74年、東宝)も名作である。明治時代に、天草からボルネオに娼婦として売られていった「からゆきさん」を題材にしたものだが、高橋は田中絹代が回想で語る若き日のからゆきさん・北川サキを演じている。
高橋はNHKの朝ドラ「北の家族」(73年)でヒロインを演じた直後。熊井啓監督が直々に出演交渉に来たと本人が明かす。
「朝ドラが終わりに近づいた頃、監督が撮影所に訪ねて来られて、1対1で話しました。こういう映画で、もちろんヌードもありますが、大丈夫ですかと聞かれました。監督は私しかいないという感じで説明されたので、私も喜んでお引き受けしました」
朝ドラヒロインが直後にヌードになるのは、当時としては異例のことだった。そして作中での高橋は、貧しい少女としてボルネオに売られ、下働きを経て、ついに遊女として客を取る場面を迎える‥‥。
青白く異様な表情のボルネオの屈強な現地人が、高橋をベッドに放り投げる。泣き叫んだところで助かるはずもなく、男が前戯もないまま強引に挿入。
高橋がこのシーンを昨日のことのように振り返った。
「あのボルネオ人を演じていたのが、無名時代の苅谷俊介さんだったって、ずいぶんたってから本人に聞かされましたよ。あのシーンは私の顔のあたりで、その男のキーネックレスがずっと揺れているんです。あれは、私たち娼婦が“鍵”で閉じ込められているという熊井監督流の暗喩だったんでしょうね」
屈辱の初体験を終えた高橋が、どしゃ降りの雨の中を飛び出し、裸体を洗い清めるシーンも印象深い。