”The top of Subaru.” 株式会社スバルの魅力をWRXから紐解く (3/4ページ)

イキなクルマで

クルマとしての完成度が大きく上がった2代目ですが、大きくなったボディと度々変わるデザインは、当時のスバルが混迷をきわめている象徴のように見えたことも確かです。WRCでの活躍も、初代ほどの盛り上がりを見せることはできませんでした。しかしユーザーの裾野を広げたという意味では、功績はとても大きなクルマといえます。

■新たな挑戦を始めた3代目WRX

2007年、ベースとなるインプレッサのモデルチェンジに合わせて3代目となるWRXが登場しました。当初は先代とは異なり、5ドアハッチバックのみでスタート。翌年からのWRC参戦車両も、これに合わせ5ドアとなります。SI-DRIVEやマルチモードDCCD、マルチモードVDCなどの新機構を採用、さらに最高出力がアップして低中速域でのトルクも太くなったのが特徴です。2010年には、待望の4ドアモデルが登場。これを機に、名称がそれまでの「インプレッサWRX STI」から「WRX STI」へと改められました。

この代のWRXといえば一番に思い浮かべるのが、ニュルブルクリンク24時間レースへの挑戦ではないでしょうか。毎年開催されるこの過酷なハコのレースに、WRX STIは2008年から参戦。2011年にはクラス優勝、翌年もクラス優勝して連覇を成し遂げます。このレースの経験が活かされたSTI製コンプリートカー「S206」「tS TYPE RA」は今もなお高い人気を誇っており、WRXファンやスバリスト垂涎の存在となっています。

■ロードゴーイングマシンとしての完成度を高めた4代目WRXphoto by 株式会社SUBARU

2013年3月のニューヨークショーで発表された「WRXコンセプト」を具現化するかたちで2014年に発売されたのが、現行型となる4代目WRXです。日本国内ではトップモデルである「WRX STI」とともに、ツアラーとしての性格を高めた「WRX S4」がラインナップされています。プラットフォームはレヴォーグと共通で、さらなる剛性アップが図られているのが特徴です。エンジンについては、STIは初代から受け継がれる伝統のEJ20型を、S4についてはレヴォーグと同じ新世代ボクサーであるFA20型が搭載されています。

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