「23年連続黒字」「10年以上離職率ゼロ」を達成した会社社長が教える経営手法 (2/3ページ)
業績が上げれば社員をケアできる、と考える経営者は多い。
だが、本当に業績を上げたければ会社に貢献する社員を大切にすることを優先すべきだ。「会社に大切にされている」という実感があれば、どんな苦境に立たされても、社員は当事者意識を持って、会社の危機を乗り越える力を発揮してくれるからだ。

社員のモチベーションを上げるためにはさまざまな方法があるだろう。
給与アップ、福利厚生の充実、設備投資。どれもこれもお金と時間がかかるものばかりだ。しかし、お金も時間もかけずに社員のモチベーションを上げる方法が2つある。
ひとつは、「社長の笑顔」だ。
著者は、「良い報告は笑顔で聞く。トラブルなどの悪い報告は、もっと笑顔で聞く」と心に決めているという。なぜなら、「笑顔は、社長の仕事」であり、「笑顔は、社長の能力」だと考えているからだ。
社長がしかめっ面をしていたら、社員は「話しかけてくるな」「近寄るな」というメッセージとして受け取るだろう。すると社員は萎縮し、社内全体の空気はよどむ。
しかし、いつも笑顔で、声を荒らげることもなければ、会社の存続の危機にかかわる火種があっても、社員は臆することなく報告や相談ができる。また、会社をより良くさせるための進言も多くなり、成長が加速するのだ
ふたつ目は、「社長の声がけ」だ。
日本レーザーには、社長室がない。そして、著者は意識して社内を回り、「あの仕事は進んだ?」「この間の報告書はよかったよ」などと、具体的な声がけをするという。
こうした「声がけ」は、社員に対して「あなたの役割はわかっているよ」というメッセージになる。自分が「有象無象の一社員」ではなく、「どんな仕事をしているのか社長に知ってもらえている社員」だということが実感できれば、社員のモチベーションは格段に上がるだろう。