オスマン帝国のモスクだった教会!ハンガリー・ブダペストのマーチャーシュ聖堂に感動! (1/4ページ)
ハンガリーの首都ブダペストは、「東欧のパリ」と呼ばれる程の美しい街並みです。
歴代のハンガリー国王の戴冠式が行われたマーチャーシュ聖堂は、かつてオスマン帝国に占領された際にモスクにされた過去を持つ教会。
カラフルな屋根に独特のフレスコ画を持ち、オリエンタルな雰囲気と芸術的魅力が溢れるマーチャーシュ聖堂をご紹介します。
ブダペストはドナウ川を挟み「ブダ」と「ペスト」のエリアに分かれています。マーチャーシュ聖堂は西側のブダ王宮のある静かな丘の上に位置します。
このエリアは、ユネスコの世界遺産に「ブダペストのドナウ河岸とブダ城地区およびアンドラーシ通り」として登録されており、美しい景色が見られることで有名。
マーチャーシュ聖堂は13世紀半ばに建てられ、正式名称は「聖母マリア聖堂」です。
現在マーチャーシュ聖堂と呼ばれているのには、理由があります。
戦に優れハンガリー帝国の繁栄を勝ち取ったマーチャーシュ1世は、聖母マリア聖堂で戴冠式を行い、二度の結婚式を行いました。彼は芸術を愛しルネッサンス文化を積極的に取り入れた人物です。
15世紀に聖堂はマーチャーシュ1世により大々的に改修されその後、彼にちなんでマーチャーシュ聖堂と呼ばれるようになりました。真っ白な美しい石造りの教会の屋根の部分は、ダイヤモンド模様の屋根瓦が敷き詰められており、よく見ると至る所にハンガリー国章にもある「二重十字架」のデザインが施されています。
マーチャーシュ聖堂は見る角度により、随分と雰囲気が異なります。