おにぎりが原因…黄色ブドウ球菌による食中毒の症状と対策 (2/3ページ)
とびひ(伝染性膿痂疹)
傷口や虫刺されの跡に黄色ブドウ球菌が増殖し、皮膚がただれます。ただれた部分はかゆいので子供は引っ掻いてしまい、ますます黄色ブドウ球菌を広げてしまい、病変が飛び火する状態です。
抗生物質を内服したり、抗生物質の軟膏を塗った包帯を巻きます。
ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群(SSSS)
鼻、のどなどで増殖した黄色ブドウ球菌が皮膚をはがれやすくするような毒素を出し、それが血液中に入って全身の皮膚に届き、口の周り・目の周り・首・脇・股間などこすれやすい部分に赤みや水ぶくれができ、脱皮するようにはがれます。
その後跡を残さず治ります。乳幼児の病気です。抗生物質を点滴し、皮膚を保護する治療を行います。
トキシックショック症候群
生理用品のタンポンの中で黄色ブドウ球菌が繁殖し、毒素を出し全身に回ったことで、熱・血圧低下・肝臓や腎臓など重要な臓器の不全が起こり、死亡するという事例がありました。
タンポン使用以外にもやけどや手術後の感染でも起こりますが、タンポンを取り扱う時には手を清潔にし、定期的に交換する必要があります。治療は抗生物質の投与と全身の管理です。
化膿性乳腺炎
授乳中に乳房に母乳が溜まり、乳首には母乳を出すための乳管が開きますが、乳首にできた傷や乳管から黄色ブドウ球菌などが入り込み、乳房の中で膿を作ります。
頻繁に授乳をしたりマッサージをすることで、菌を流し出し改善することもありますが、40度近い発熱を起こすこともあり、手術で膿を出すこともあります。
食中毒
黄色ブドウ球菌は塩分濃度の高い食品の中でも増殖できます。
また毒素を産生するため体内で増殖する時間を待たずに発症し、潜伏期間が短く、食べた直後に嘔吐が現れることもあります。発病率も高く、同じ食品を食べた人に集団発症することがあります。
せつ、よう
いわゆる膿んだおできです。毛穴の根本に黄色ブドウ球菌が感染し、膿を持ちます。
自然につぶれて治ることもありますが、細菌が血中に入り、熱が出ることもあります。