本当に「優秀な企業」に共通する6つの条件とは (3/4ページ)
1.分からないことは分けること
(経営者自身が分かっていない事業を、自分の責任範囲の事業として手がけない)2.自分の頭で考えて考えて考え抜くこと
(トップが論理的)3.客観的に眺め不合理な点を見つけられること
(経営者がしがらみにとらわれず事業を俯瞰できる)4.危機をもって企業のチャンスに転化できること
(追い詰められても冷静さを失わず、新しい方向性を見いだせる)5.身の丈に合った成長を図り、事業リスクを直視すること
(市場に邪魔されない自律性を有している)6.世のため、人のためという自発性の企業文化を埋め込んでいること
(経営者と従業員の双方を律する自己規律がある)
条件だけを見ると抽象的な印象を受けるが、本書では、前述した企業の事例から具体的な解説がされている。
たとえば、ひとつ目の「分からないことは分けること」では、「マブチモーター」の事例が興味深い。
「マブチモーター」は、ミニ四駆などの玩具で遊んだ人には馴染み深い企業だろう。
同社は、「DCブラシ付き民生小型マグネットモーター」という非常に古典的で、平均単価わずか72円という安価なモーターの専業企業だ。
ににもかかわらず、総資本経常利益二桁。売上高経常利益率が20〜30%という高い業績を誇り、世界シェアの55%を占めている。
これは、自社が取り組む事業の範囲を徹底して絞り込んだ上で、優秀な成果を上げている企業として注目すべきことだ。
同社は、多角化がもてはやされた時期や財テクに走る企業が相次いだ時期にもブレずに事業に取り組んできたという。