スモーキーな潮の香りが特徴の名品ウイスキー、その最古の貯蔵庫から登場した『ボウモア ヴォルト』を飲んだ! (3/4ページ)
■消毒薬臭はまろやかに、磯の香りとスモーキーさが加わると、華やかなフルーティーささえ感じさせる上質な深みに、しばしうっとり…

ところが瓶の口から飛び出して来たいわゆる消毒薬の香りはまろやかに変化しており、その後から追撃してくるスモーキーさと合わさると、何とも言えない荘厳な香りへと変化。まずはストレートで味わってみたが、51%という高アルコール度数は辛口だけれど、熟成のためトゲは無く、ズシンと響きながらも喉をまんべんなくローストしていく感じ。

そして特有の磯の香りが鼻に抜けながら、いにしえのパイプオルガンのような倍音の混ざった複雑なハーモニーを生み出す。これはかえって飲みやすいのではないか。スコッチ・ウイスキー初心者だとしても、ここまでゴージャスな響きを感じられれば、「ボウモア」の真価をいともたやすく感じられるのではないか。

オススメはやはりロック。ソーダ割りにしてもいいが、正直ロックでしっかり味わう方が、美味しさをわかりやすいように感じる。ストレートも捨てがたいが、正直相当アルコールに強い人でないと、あっという間に酔っ払ってしまうだろう。

麦芽をピート(泥炭)で焚き、丁寧に乾燥させ、海風をもろに受ける貯蔵庫で長い眠りについたシングルモルトのふくよかな味わい。