秋津壽男“どっち?”の健康学「かくほど悪化するじんましんの対処法。常温の保冷剤がかゆみを抑える」 (2/2ページ)

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逆に太腿など手が届きやすいところに出ますが、つまりは「かいてしまう」ことで生じる「自家感作性皮膚炎」というアレルギーです。

 症状が出ないレベルのアレルギーではありますが、刺激することでヒスタミン性の物質ができ、それが血液中で回ると、他の個所もかゆくなります。

 堤下さんのように、睡眠薬で寝た場合、ぐっすり眠れるため、かかなくなります。

 とはいえ、かくのを我慢することはなかなか難しいもの。なぜなら、かくことは気持ちがいいからです。悪くなるとわかっていてもかいてしまう、その気持ちは十分にわかります。

 もっとも、皮膚の病気はかけばかくほど悪くなります。患部は、温めるとムズムズとかゆくなるので、冷やして落ち着かせること。しかし、氷で冷やすとその時は気持ちいいですが、離したあとにカーッと熱くなりかゆくなります。ケーキなどについてくる保冷剤を常温にしたものをオススメします。

 皮膚(体温)は36度前後ですが、常温の保冷剤は26度ぐらいで、これだけで10度の差が生じます。これなら保冷剤を患部から離した時に反動で温まることがありません。重症ならば冷蔵庫で冷やしたものを使用するといいでしょう。

 さて、通院するべきか否かですが、前述のとおり、体に毒素がたまるアレルギー性の可能性もゼロではないので、長引くようなら念のため医師に診てもらうことをオススメします。

■プロフィール 秋津壽男(あきつ・としお) 1954年和歌山県生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び大学受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコーなどを学ぶ。その後、品川区戸越に秋津医院を開業。

「秋津壽男“どっち?”の健康学「かくほど悪化するじんましんの対処法。常温の保冷剤がかゆみを抑える」」のページです。デイリーニュースオンラインは、じんましん週刊アサヒ芸能 2017年 7/13号“どっち?”の健康学秋津壽男アレルギー社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
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