なんと400語超あるとも言われる日本情緒あふれる「雨の呼び名」を一挙ご紹介 (1/5ページ)

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なんと400語超あるとも言われる日本情緒あふれる「雨の呼び名」を一挙ご紹介

日本にはたくさんの雨を表す言葉、雨の呼び名があります。温帯湿潤気候で、雨の多い日本では、雨の悩み、恵みとともに暮らしてきました。日本人は生活の中で、雨の細かい違いを敏感に感じ取っていました。しとしとと降る雨、ざーっと強く降る雨、雨雲がないのに降る雨。同じ降り方でも違う呼び名があったり、季節によって呼び方を変えたり、一説には雨の呼び名だけで400語以上あるとも。

今回は、日本情緒あふれる、さまざまな雨の呼び名を集めました。雨が降っている様子が目に浮かびそうな、素敵な名前がいっぱいですよ。今回は70を超える雨の呼び名を集めましたが、まだまだ他にも呼び名があるというから驚きです。

季節的な雨 春の雨

春雨:はるさめ:2月末から3月の晩春に降る、雨足が細かくしとしと降る雨
紅雨:こうう:春、特に花が咲いている時期に降る雨。赤い花に降り注ぎ、花が散るさまを例えた言葉です。
菜種梅雨:なたねつゆ:3月から4月の菜の花が咲く頃の、しとしとと降る雨。
発火雨:はっかう:24節気の「清明」の頃、やわらかく静かに降る雨。「桃花(とうか)の雨」「杏花雨(きょうかう)」とも呼ばれます。桃の花に降る雨が、遠目では火を発しているように見えることが語源とも言われています。
卯の花腐し:うのはなくたし:旧暦の卯月に降り続く長雨。卯の花を腐らせるほど続く長雨のこと。季語:夏
五月雨:さみだれ:旧暦5月の長雨のこと。
梅雨:つゆ、ばいう:夏至の頃を中心として前後20日ずつの雨期。梅の実が熟す時期のため、梅雨と書きます。昔は、黴(カビ)の生えやすいことから、黴雨とも書き表しました。
走り梅雨:はしりつゆ:梅雨入り前に、雨が続く状態。
暴れ梅雨:あばれつゆ:梅雨時期の終盤に見られる激しい雨のこと。
送り梅雨:おくりつゆ:梅雨の終わりに降る、雷を伴う雨。もうすぐ梅雨明けのサインです。

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