20年以上失踪していた父親はホームレスになっていた。父親と偶然再会した娘は一緒に暮らすことを夢見て(アメリカ) (4/5ページ)

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 Miracle Messagesは、ソーンリーとジョゼフの例を含めて、これまで11の家族の再会を手助けしてきたが、目標は年に100件だ。「まずは、家族の関係を立て直すことが第一ステップです」とアドラーは言う。

 その課題には、前述の複雑な感情面の克服も含まれると強調する。一緒に過ごしていた時間のおよそ4分の1が過ぎると、残された家族はホームレスの家族と元のさやにおさまることに興味を失い、接触の働きかけを拒否するのだという。

 しかし、ショシャンナの例のように、宿命的に再会を果たせるケースもときにはある。

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 作家のニック・フリンは、2004年の自叙伝の中で、男性ホームレスのシェルターで働いていたとき、ある夜、父親が宿を求めてふらりとやってきたという話を書いている。この作品『Another Bullshit Night in Suck City』は、2012年に『ビーイング・フリン 』という映画になった。

ぼくの心のどこかで、親父が現われるのがわかっていた。よく迷子になったときはその場を動くなと教えられたように、ひとつの場所でずっと待っていたら、親父のほうから見つけてくれるとわかっていたんだ。

でも、ふたりとも迷ってしまって、最終的にふたりともそこを動かずに待っていたら、どうすればいいかは誰も教えてくれなかった。

 とフリンは書いている。
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