ルーマニアにあるドラキュラ伯爵の生家「カサ・ヴラド・ドラクル」に行ってみた (1/4ページ)
「吸血鬼ドラキュラ」のモデルとなった、ヴラド・ツェペシュ(ヴラド3世)は実在の人物。彼は、1431年、ワラキア公であったヴラド・ドラクル(ヴラド2世)の次男として生まれました。
「ドラキュラ」はニックネームのようなもので、父が「ドラクル(竜公)」と呼ばれていたため、彼は「竜の子」を意味する「ドラキュラ」と呼ばれるようになったのです。
「ドラキュラ伯爵」、ヴラド・ツェペシュの生家があるのが、ルーマニアのトランシルヴァニア地方に位置する小さな町、シギショアラ。中世の面影を色濃く残すシギショアラの旧市街は、世界遺産に登録されています。
ヴラド・ツェペシュの生家は、世界遺産の町の中心地、時計塔のある広場に面して建っています。
「吸血鬼ドラキュラ」の恐ろしいイメージに反して、可愛らしいパステルイエローの建物。現在は、レストラン「カサ・ヴラド・ドラクル(ヴラド・ドラクルの家)」として営業しています。
「竜」の意味をもつ父の名を示すように、看板には竜をあしらったデザインが。
階段を上って2階に上がると、ヴラド・ツェペシュの肖像やシギショアラの旧市街が描かれた壁画、クラシカルな調度品が別世界の雰囲気を醸し出しています。