乳児の“ベッドガード”死亡事故 リスクと就寝環境の安全策について (2/6ページ)
乳児におけるベッドガードの危険性
窒息
大人用ベッドの側面に、子ども転落防止用のベッドガードを取り付けた状態で乳児を寝かせ、目を離したすきにベッドガードがずれ、マットレスとベッドガードの間にスペースができることがあります。
その隙間に乳児が落ち込み、口や鼻が塞がれて窒息するという事故が起きています。日本でも複数例が報告されており、死亡例もあります。(参照:日本小児科学会)
骨折や脱臼などのケガ
パイプが組み合わさったタイプのベッドガードの、パイプとパイプの間に、子どもの首・手足がはまり込み、本人や家族が抜こうとした際に無理な力がかかったりねじれたりして、骨折や脱臼が起こる可能性があります。
病院で使用されている大人用のベッドを大人の患者が使用した場合でも、こういったパイプ式のベッドガードの隙間に手足をはさんでのケガが報告されています。