ビートたけしの名言集「湯治に出かけた『怪しい温泉場』の思い出」 (2/2ページ)

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 で、そんな湯治を繰り返し、夜は何もやることがなく、殿とダラダラしゃべっていると、持参した12色のカラーマジックペンをおもむろに取りだした殿は、

「北郷、ちょっと動くな」

 そう指示を出すと、ハガキ大の白いメモ用紙に、わたくしの似顔絵をつらつらと描きだしたのです。時間にして20分ほど。

「どうだ。いいだろう」

 そう言うと、殿は描きあげた似顔絵を“やるよ”といった感じで、渡してきたのでした。この時、“北野武の絵を欲しがってる人は結構いるぞ。本当にもらっていいのか!?

 しかし秋田の山奥まで来てよかった!”素直にそう思いました。

 そして湯治最終日。朝、お湯につかった殿は、

「うん。やっぱり体が何か軽いな。これ効いてるな」

 と、掛け値なしに湯を絶賛され、秋田を後にしたのです。それから4日後。湯治以来で殿にお会いすると、

「北郷、あの怪しい温泉場で描いた俺の絵、あれなくすなよ。個展やる時に借りるかもしれないからよ」

 と、“やっぱりあそこのお湯は怪しい”といった元の思考に、しっかりと戻っていたのでした。

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◆プロフィール アル北郷(ある・きたごう) 95年、ビートたけしに弟子入り。08年、「アキレスと亀」にて「東スポ映画大賞新人賞」受賞。現在、TBS系「新・情報7daysニュースキャスター」ブレーンなど多方面で活躍中。本連載の単行本「たけし金言集~あるいは資料として現代北野武秘語録」も絶賛発売中!

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