切手とタックスヘイブンで有名なミニ国家・リヒテンシュタインってどんなとこ? (1/3ページ)
スイスとオランダに囲まれたヨーロッパの小国、リヒテンシュタイン。
日本ではあまり知られていませんが、国民の平均年収が1000万円を超えるという世界で最も裕福な国のひとつです。
・世界で6番目に小さいミニ国家
リヒテンシュタインは面積160平方キロメートル、日本の小豆島と同じくらいという世界で6番目に小さいミニ国家。
人口はわずか3万6000人ほどと、日本人からすると独立国家として存在していることが信じられないほど小さな国なのです。
・公爵が治める立憲君主国家
リヒテンシュタインはリヒテンシュタイン公爵が治める立憲君主制で、リヒテンシュタイン家の当主による世襲制がとられています。
リヒテンシュタイン家は、もともとドイツ南部のバイエルン・シュヴァーベン地方のドナウヴェルトを発祥とするドイツ系貴族。14世紀からオーストリアのハプスブルク家に仕えたリヒテンシュタイン家は、17世紀末、神聖ローマ帝国議会への列席権というステイタスを得るため領地を手に入れようとしました。
そのとき売り出されていたのが現在のリヒテンシュタイン領の一部。その後さらに買い増しをして、1719年に神聖ローマ帝国から自治権を与えられたことで、リヒテンシュタイン公国が誕生したのです。
・スイスとの関係が深い国
リヒテンシュタインが最も深い関係を結んでいるのは、隣国のスイス。EUには加盟せず、スイスと関税同盟を結んでおり、通貨はスイス・フランが流通しています。