森永卓郎の「経済“千夜一夜”物語」 全党が間違っている (2/2ページ)

週刊実話



 実は、日本の財政についても、いま同じ事態が起きている。本稿で何度も指摘してきたが、保有資産を差し引くと、日本政府が抱える純債務は400兆円あまりにすぎない。
 また、通貨を発行すると、通貨発行益が生まれる。1万円札の製造原価は10円にすぎないから、9990円の儲けが出るのだ。金融緩和で大量のお金を作ったから、いま政府は400兆円あまりの通貨発行益を手にしている。これを勘案すると、日本は実質無借金だ。さらに、金融緩和は継続しており、今年度前半で14兆円の通貨発行益が出ている。年間28兆円だ。
 今年度の基礎的財政収支の赤字は19兆円だから、通貨発行益を勘案すると9兆円の黒字になる。消費税を5%に下げるのに必要な財源は8兆円だから、財政黒字を生かすだけで、消費税は下げられるのだ。
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