脳梗塞・心筋梗塞を誘発させる! 男でも陥る“冷え性”の怖さ (2/3ページ)

週刊実話

血液は全身の細胞に酸素や栄養素を運び、二酸化炭素や老廃物を回収する役目を担っているが、これが不十分になると細胞で合成や分解を正常に行えず、活動が一気に低下してしまう。すると老廃物が体内に溜まり、血流がさらに滞留して冷えも進むという悪循環を生み出す。
 社会医学研究センターの村上剛主任が、さらにこう付け加える。
 「人間が生きていく上で必須の栄養素である酵素は、体内温度37℃〜38℃、体表温度35℃〜38℃で最も活発に働きます。それが、体の冷えによって酵素の働きが著しく低下すると、糖やコレステロール、中性脂肪などがスムーズに分解されなくなり、肥満や糖尿病、脂質異常症、動脈硬化といった生活習慣病のリスクを高めるのです」

 低体温症の全国調査をまとめた「日本救急医学会・熱中症に関する委員会」の三宅康史氏は、冷えの段階について、以下のように説明している。
 「人体の中心部の温度は、通常だと36℃〜37℃程度に保たれていますが、それが36℃を切ると低体温症と診断します。当初は皮膚の表面の血管の収縮から鳥肌が立ち、熱を得るための筋肉の収縮から体がガタガタと激しく震え始めます。そして、体熱の喪失が発熱を上回ると、中心温度は33℃以下になる。しばらくすると体の震えは止まるが、意識障害からもうろうとなり、支離滅裂なことを口走り、呼びかけにも反応しなくなります」
 にわかには信じ難いことだが、さらに恐ろしいのは30℃以下に体温が下がると“半昏睡状態”に陥り、脈拍も微弱となって、そのままいけば心肺停止、つまり死に至るというのが低体温症なのだ。

 では、こうした冷え・低体温を誘発する源はどこにあるのか。専門家は次の点を上げた。
 (1)温暖化のため猛暑が続いている日の場合、暑さしのぎにクーラーをガンガン効かせると体が冷え切ってしまい、肩こりや腰痛が続く。さらに不眠、寝起きが悪くなる。
 (2)体が冷えきっているところへ、冷たい料理や生ビールなどを摂り続けた場合。
 (3)夜、入浴よりシャワーで済ませることが多い場合。
 (4)喫煙習慣がある人。血管を常に収縮させているために体が冷えやすい。
 (5)運動不足。運動をしていないと、筋肉量の減少、衰えから血流が悪くなる。

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