貴乃花、協会と対立で四面楚歌に?兄・虎上も懸念する”ガチンコ至上主義”

デイリーニュースオンライン

Photo by Photo AC(写真はイメージです)
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 大相撲の横綱・日馬富士(33)が平幕力士・貴ノ岩(27)に暴行を加えた騒動を巡り、貴ノ岩の親方・貴乃花(45)が相撲協会とその周辺マスコミを敵に回し、四面楚歌状態に陥っている。

 当初は劣勢だった日馬富士に有利な情報が次々とリークされ、沈黙を守る貴乃花はスポーツ各紙の「(相撲協会での)理事長選を見据えた動き」との見方が広まり、「こらしめなければならない」(21日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』テレビ朝日系での横綱審議委員の発言)とまで批判されるまでに孤立している。

「貴乃花が沈黙を通しているのは、協会で内々に解決するのではなく、警察への被害届で刑事事件として司法に委ねたいから。隠蔽体質の相撲協会に任せると、御用マスコミに”和解した”などと握手写真を記事にさせて済まされる恐れがある。そうした決着は相撲をクリーンなプロスポーツにしたい貴乃花には耐えられないでしょう。そもそも理事長選だって前回も理事8人の内、貴乃花に投票したのは日馬富士の師匠・伊勢ヶ濱親方だけ。端から勝ち目がない勝負なんです」(スポーツ紙記者)

 22日発売の『週刊文春』(文藝春秋)では、貴乃花は日頃からモンゴル人力士たちが必要以上にベタベタとする馴れ合いを嫌っていたことを報じている。貴乃花は真剣勝負を期すために「同部屋力士」の取り組みもないというのに、モンゴル人同士が「部屋以上の結びつき」とも揶揄されるほどの関係を結ぶのはおかしいと考えていた。それゆえ貴乃花と故・音羽山親方(元大関・貴ノ浪)は貴ノ岩に「モンゴル勢に染まればクビだ」とまで話していたという。この件については野球解説者の長嶋一茂(51)も「野球ではシーズン中に敵と飲むなんてありえない」と角界の異常さを指摘している。

■兄・花田虎上が明かした貴乃花との”兄弟絶縁”の理由

 相撲協会の主流派とも言える馴れ合い体質と真っ向ぶつかる貴乃花の”ガチンコ”至上主義。22日発売の『週刊新潮』(新潮社)では不仲の兄・花田虎上が絶縁の理由もまた貴乃花の妥協を許さぬ「ガチ精神」であることを明かしている。

「虎上によれば、兄弟仲に亀裂が入ったのは95年の11月場所、史上初の兄弟優勝決定戦だとか。虎上はこの時『正直負けてもいい』と思っていたがなぜか勝ってしまった。いまとなっては父の先代親方からどんな指示があったのかは不明ですが、貴乃花の輝かしい相撲人生の中でただ一度だけ真剣勝負をしなかったのはこの時だけだと言われます。それ以来、貴乃花は兄に『突っかかってくるようになった』といい、現在の絶縁状態に至ったと告白している。虎上は相撲界を離れた今、協会相手に孤立してしまった弟の不器用なまでの真っ直ぐさを心配しているようです」(週刊誌記者)

 謎が謎を呼ぶ、日馬富士の暴行事件。これを読み解くカギは貴乃花の純粋すぎる”ガチンコ気質”にあるようだ。

文・麻布市兵衛(あざぶ・いちべい)
※1972年大阪府出身。映像作家、劇団座付き作家などを経て取材記者に。著書は『日本の黒幕』、『不祥事を起こした大企業』(宙出版)など多数あり。
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