西郷どんの予習に!幕末の英雄・西郷隆盛の10の歩みを分かりやすく解説 [明治編] (2/4ページ)

Japaaan

芳年「やまと新聞 第四百十四号附録 やまと新聞附録 第十七 近世人物誌」国会図書館蔵

この頃に西郷が考えた「征韓論」は、国交を拒絶し鎖国状態の朝鮮を開国させ、ゆくゆくは清(中国)、日本、朝鮮のアジア三国同盟を結んで欧米列強に対抗するというものでした。

そのための第一歩として、西郷はまず自分が使節となり朝鮮へ行って話し合うと主張しました。当時の朝鮮は、急激な文明開化を進める日本に不信感を募らせており、西郷が単身乗り込んでいけば場合によっては殺害される事も考えられました。もし殺害された場合も、自分の死を大義名分として士族を出兵すれば、不満が募る彼らの功名心も満たす事ができ、一石二鳥だと西郷は考えていたのです。

しかし、岩倉使節団として世界を見てきた岩倉具視らは「朝鮮に武力介入をすれば親玉の清や欧米諸国が黙っているわけがない。日本は袋叩きになって亡びる」と主張し、ほぼ決定していた西郷の朝鮮派遣を中止させます。

「西郷どんの予習に!幕末の英雄・西郷隆盛の10の歩みを分かりやすく解説 [明治編]」のページです。デイリーニュースオンラインは、西郷どん西郷隆盛幕末江戸時代カルチャーなどの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る