鈴木哲夫の政界インサイド「アメリカが北朝鮮の核保有を認める!?」 (2/2ページ)
アメリカ議会に通じる自民党議員によれば、
「北朝鮮問題を早期に収めて、東アジア外交では中国との経済活動を中軸へとシフトしたいのが本音でしょう。私のルートから聞いた話としては、ホワイトハウス内には『北朝鮮の核は認めてもいい』との考えもある。こうしたことを総合的に考えると、トランプ大統領は経済政策を優先させるために、ICBMという直接的な危機さえ回避できれば、核保有を認める可能性は十分にある。北朝鮮問題ではアメリカを信用しすぎるのは危険だ」
こうした警戒感を抱くのは前出・防衛省政務三役経験者の議員も同じだ。
「安倍首相はアメリカに追従して、ひたすら『圧力を』と繰り返しているが、勝手にトランプ大統領が対話へと舵を切ったら、ハシゴを外されたのも同然。日本だけが、ノドンミサイルの射程範囲に取り残され、孤立してしまう。安倍首相は日本独自の出口を主張して、日米、日中、日韓ですりあわせないといけない」
もちろん、今回のミサイル発射による軍事的衝突の危機が消え去ったわけではない。相反する「米朝対話」と「米朝戦争」。いずれの流れをたどったとしても、日本へのリスクは計り知れないことだけは確かだ。
ジャーナリスト・鈴木哲夫(すずき・てつお):58年、福岡県生まれ。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部、日本BS放送報道局長などを経てフリーに。新著「戦争を知っている最後の政治家中曽根康弘の言葉」(ブックマン社)が絶賛発売中。