あの超黒素材ベンタブラックに匹敵するほど真っ黒な鳥「超黒鳥」の秘密が明らかに (3/5ページ)
果たして、こうした特性は極楽鳥のみのものなのだろうか、それとも別の種も同じような光学特性を進化させたのだろうか? またさせたのなら、それは同じように羽を改変した結果なのだろうか?
多くの動植物が微小構造を用いて、金属的な光沢を宿す鮮やかな色彩を作り出している。だが色を吸収するために微小構造を用いる種は少ない。
ガボンアダーは最長のヘビでその超黒をカモフラージュに使っている可能性がある。輪郭線を見えなくして、残りの部分が熱帯雨林の葉に紛れやすいようにするのだ。
・求愛の為に超黒を利用する極楽鳥
その一方、極楽鳥はおそらくその黒を他の仲間と同じ目的のために使っている。求愛である。
カンザシフウチョウの求愛映像
Western Parotia
「こうした光学的錯覚は周囲の色を際立たせるために進化したのだと思います。動物の目と脳は環境光の量を調整するようにできています。日光の下でも木陰の中でもリンゴが赤く見えるのはそのためです。超黒のフレームはこうした能力を阻害します。そのため付近の色はいっそう明るく、輝いてすら見えるようになります」(マッコイ氏)
極楽鳥のオスはこれを巧みに使う。オオウロコフウチョウは漆黒の羽を放射し、その間で頭をさっさと振りながら、喉の光沢ある青を誇示。
カタカケフウチョウは超黒のケープをはためかせては、頰と胸の青い部分を誇張。その様子はまるで大きな口が開いているかのようだ。カンザイフウチョウなら超黒のチュチュでシミーを踊り、極彩色の喉を披露する。