あの超黒素材ベンタブラックに匹敵するほど真っ黒な鳥「超黒鳥」の秘密が明らかに (1/5ページ)
数年前、光の吸収率が99.965%という驚異の黒さをもつ素材、ベンタブラックが開発されたことは記憶に新しいかと思うが、自然界にも存在するようだ。
パプアニューギニアに生息するフウチョウ科の極楽鳥の中には、最大で99.95%という驚きの光吸収率を持ち、その輪郭すら見えなくなる、ブラックホールにも似た真っ黒な鳥が存在するという。
いったい彼らはなぜこんなにまで超黒なのだろうか?
その秘密が解明されたようだ。
・超黒の秘密は羽の構造にあった
米ハーバード大学のダコタ・マッコイ氏は、博物館の標本を調査し、どのようにしてその超黒が生じるのかを突き止めた。その秘密は羽の極小レベルの構造にある。
典型的な鳥の羽には羽軸という軸が中央を通っている。そこから羽枝が生え、羽枝からはさらにもっと細かい小羽枝が生える。これらはどれも同じ平面に沿って平らに生えている。
だが極楽鳥の漆黒の羽はずいぶん違って見える。小羽枝が平面ではなく上向きにカーブし、微細なトゲのようになっているのだ。形容し難いが、ボトルブラシかサンゴのような感じだという。
こうした独特の構造は光を捕捉することに長けている。通常の羽に当たった光は、水平の表面を簡単に反射する。
しかし超黒の羽の場合、ほとんど縦の表面がもつれている。このため光は反射してそこから離れたせず、小羽枝とそのトゲの間を繰り返し跳ね回り、その都度光は吸収されていく。こうして羽の中で光は消えてしまう。

フウチョウ科の仲間でもすべてが超黒の羽をもつわけではない。