狭心症・脳梗塞にもつながる侮れない“大人の喘息”の予防 (2/3ページ)

週刊実話


 「統計によれば、日本の喘息による死亡者はステロイドなどの普及により、1995年の約7000人のピークから徐々に減ってはいますが、それでも、今も年間1000〜2000人が死亡している。決して安心できない病であることと、放置は厳禁であることを肝に銘じておかなければなりません」(健康ライター)

 呼吸は自律神経がコントロールしており、気道の動きもまた、自律神経が制御している。自律神経は昼間の活動期には交感神経が優位になり、積極的に気道をコントロールしていて、気道も広く、痰などの排出を促しもする。
 「しかし、夜間や就寝中などは副交感神経が優位になり、身体をリラックスさせるのですが、この状態が逆に気道を過敏にしてしまい、喘息を起こしやすい環境を作る原因となるのです。発作が夜間に多い理由は、そのためだと考えられています」(専門医)

 ただし、冒頭でも触れたように、子供の喘息患者と比較すると、大人の喘息は「ゼーゼー」といった症状はなく、ハウスダストやダニなどが引き起こすアトピー型でもないため、見すごされてしまうケースもあるといわれる。
 「大人の喘息も小児喘息と同様に、アレルギー性はあるものの、わずか3分の1程度と少なく、これは幼児期についたアレルギーに対する免疫力が高いことを意味していると言える。とはいえ、大人の喘息はさまざまで、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などの合併が、発症の元になっている場合もあります。高齢者が“息苦しい”と訴えた場合、危険な状況にあるにもかかわらず、症状がなかったり、アレルギー反応がないと、医師も見逃すケースは少なくない。この辺りが、喘息対策の大きな問題なのです」(同)

 また、風邪を引き金に喘息を発症するケースも少なくない。注意が必要なのは、次のような点だ。
 「大人が喘息を発症した場合、よくあるのが、風邪は治ったのに咳が続く“咳喘息”。熱もなく喉の痛みもなくなったのに、咳だけが続いてしまう。患者本人も“風邪が長引いているのだろう”と思い込んでしまい、これもまた、医師が喘息であることを見逃すことも多いと聞きます。喘息には、咳のほかにもいくつかの特徴的な症状があります」(同)

 大まかなところでは、以下のような症状があるという。
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